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ルネサンス 美しいお姫様の肖像画 

2019.12.29 Sunday

美しいものは、心を潤してくれる・・。ルネサンス初期の美しいお姫様をしばし眺め、すーっと気持ちを天に浮かせたい気分です。

以前にも同じ作家さんのもので、初期ルネサンスの美しいお姫様としてご紹介したことがあります。清楚なお顔立ち。凛とした貴婦人としての品格。そして、随所に散りばめられた時代性。そんなところが観どころでしょうか。

髪の毛の束ね方。すっごく研究されていた様子がわかります。レオナルド・ダ・ヴィンチも彼女達のお洒落な髪の毛について素描しているほど。クレオパトラの時代からもう美容は始まっていましたが、ルネサンスはルネサンスで様々な美容法が生まれていたそうです。真珠を編み込んだり、複雑に結いあげられた髪の毛が貴婦人の象徴だったとも言えます。

ポライウォーロ兄弟の絵画は、こうした美しい貴婦人像だけが魅力ではありません。お姫様達の肖像画にも生かされていることですが、解剖学的な知識を基盤とした人体表現が垣間みられることろが美術史な流れとしては注目しておきたい点です。

美しいお姫様に「骸骨」をあてはめてみて下さい。私の言っていることがわかっていただけることでしょう。

過去ブログ
2015年7月31日「美術への招待」より

ヤン・ファン・エイク『受胎告知』 世にも美しい名画のひとつ

2019.12.29 Sunday

北方ルネサンスを代表する名画のひとつ。ヤン・ファン・エイク作『受胎告知』(1434−36)。

久々にこの作品とじっくり対面することになりました。いつ眺めても美しい。レオナルドの『受胎告知』とどっち、などという愚問は無し。比類ない美しさはどちらにも認められ、表現の違いはあるにせよ、「受胎告知」という物語の重要なシーンを見事に描ききっています。

油彩画の技法を確立したことで知られる兄弟ですが、油絵技法の発達があればこそ、現代につながっていくわけで、彼らの新しい美の発見は、美術史上に名を残すに値するものでした。

視覚表現の可能性の追求。
美術史というのは、その連綿たる繋がり、歴史です。

作家(作品の作り手)が見出した「未知なる可能性」への挑戦を讃え、後世に伝え、愛好家の方々を増やし、人間社会に「美」という心の潤いをとどめおく。そんな役割を果たしてくださる方々が増えることを望んでやみません。

一流の美しいものを見て、心が荒む人はいないでしょう。気持ちは晴れ、心は洗われ、ボ~~っと眺めているだけで何かが伝わってきます。絵画は、平和にもつながる貴重な役割も担っています。そうした思いを込めて、このコーナーを綴っております。

過去ブログ:
2016年10月3日「美術への招待」より

美しい中世の女王『イザベル一世』の肖像画

2019.12.29 Sunday

有名な「グラナダ陥落」で知られる女王、イザベル一世。

イタリアではフィレンツェ・ルネサンスが花咲いている頃、 現在のスペイン、ポルトガルではご覧のように中世の色合いの濃い表現が残っていて、 スペインの独特の歴史を垣間みることの出来る一枚です。

グラナダに埋葬され、今は安らかな眠りについている女王も生きている頃は激動の人生を送っていました。

コロンブスを支援したことでも有名です。
新大陸進出に援助を惜しまなかったとのこと。
かなりの英断だったと思います。
やってみればいいじゃない、的なかなり太っ腹な彼女の一面が歴史書によって伝えられています。

ヨーロッパ文学を理解していく上で避けて通れない「スペイン黄金時代」はこのイザベルとフェルナンドの時代だと言われています。

ルイ14世もそうですが、黄金時代を築く王様、女王様というのはとてつもないエネルギーで人生を駆け抜けます。
その息吹がこうした肖像画からも時代を超えて私たちに伝わってくるのだからステキ。

過去ブログ
2013年6月12日「美術への招待」より