東京・田園調布 お菓子教室・フランス料理教室・テーブルコーディネート教室 村松操 主宰/サロン・ド・トレミニョン テクニック・マナー・インテリジェンス

menu

もっと見る

フランスが動いた Parisコルドンブルー10月復活

2022.04.05 Tuesday

パリ、コンコルド広場にある旧宮殿「オテル・ドゥ・ラ・マリン」、18世紀に建てられた美しい建築物内にて専用フロアを設け、10月より様々なワークショップを開催することになったそうです。

フランス文化財センターより任命を受けてとのこと。フランスが動きました!

なんて素敵な復活劇。蘇るル・コルドブルーの物語。

遠く日本から離れていても、心はいつもフランス・ヨーロッパと繋がっています。フランス万歳。フランス料理の名門校を守ってくれたフランス文化の歴史に万歳。

期待が膨らみます。そして、勇気もいただいた嬉しいお知らせでした。

         


企業研修「日本人が学ぶフランスの習慣」プレスタージュ

2020.12.28 Monday

企業研修ページ

2020年から、日本とフランスを結ぶビジネス講座として、フレンチフルコース料理でのテーブルマナーを主軸とした企業研修『日本人が学ぶフランスの習慣』を始めました。

信頼関係を深めていく上で、ともにテーブルを囲み食事をともにすることは、今後の社会が感染症によりどのように変化しようとも、普遍的な人間の営みとして残り続けることと思われます。オンライン食事会はすでに馴染みのあるものとなりました。

オンライン研修も始めました。ご要望をうかがいながら、準オーダーメイドのカリキュラムをご提案させていただきます。

テーブルマナーのほか、フランス人社会への入り口として必要な知識、例えば、現地での振る舞い・人間関係作り・社交の世界・国際教養学・ライフスタイルへの理解など、お役に立てそうなものがございましたら、ぜひ、お声がけください。(例:馬の遠乗りで過ごす週末など、日本にはない世界を知り擬似体験!)(例:現地ホテルでは誰を一番の味方にするのが得策?)(例:とりわけ重要なフランス語の発音について)

企業研修『日本人が学ぶフランスの習慣』プレスタージュ:研修を受講される前にお目通しをいただけますと、より効果的かと思われるものを取り上げて参ります。今までにない研修だったとお喜びいただくために。

ヴェルサイユ宮殿にて:序章(1)
モン・サン・ミシェルにて:序章(2) 

「フランス人は議論好き」と「ジョハリの窓」:各論(1)

「テーブルマナー」と「茶の湯」:各論(2)

             

「テーブルマナー」と「茶の湯」・企業研修「日本人が学ぶフランスの習慣」プレスタージュ各論(2)

2020.10.18 Sunday

お茶会にて
撮影許可を得て使用しています




茶の湯の世界は、深い精神性に支えられており、陰陽五行論に裏打ちされた儀式めいた奥深さに魅了されます。お点前の際、畳目1つ、つまり、ほんの数ミリ〜1センチ、身を置く位置を狂わせたなら、師匠から喝が入り、即座に正すことを求められます。お点前に隠されている美(意味するもの)はもちろんのこと、その後のお点前のすべてが崩れていくからです。

フランス料理のテーブルマナーにもそれに近いものがあるかと思われます。テーブルマナーは「非言語コミュニケーション」です。お互いの共通項を確かめ合い、同じ土俵でこれから信頼関係が築き上げられるものかどうか。人間関係を保つために食事を共にするということには、これから先の展開を読み取ろうとする人間の性と言っても過言ではないでしょう。

しかしながら、マナーレッスンの最後にいつも付け加えさせていただく言葉があります。それは、「今日、ここで学んだことは、大事なお席についたら、一旦、頭から外して忘れて下さい(その後のアドバイスは省略します)」というお願いです。ルールに縛られて、目的である信頼関係の構築や、相手の方への好印象を持っていただくこと・期待値を高めることに成功しなければ、ビジネスでのテーブルマナーを学んだ価値が失われます。

一座建立の精神で臨む、それが最も必要な心得です。

テーブルマナーは手段に過ぎません。手段と目的とが入れ違ってしまいがちなのは、茶の湯の世界でも同じこと。利休さんもおっしゃっています。美味しいお茶を点てること、そして、その亭主の気持ちを汲み取りいただくこと、それに尽きると。

author:村松操