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ガレット・デ・ロワの麦模様 大使館パーティーにて

2019.12.30 Monday

伝統菓子に込められた祈り
時代が変わっても私たちの願いは一緒

2017年のフランス大使館パーティーで撮らせていただいたものです。今年はわけあって出席できず、友人からの気遣いで頂戴したフォトを眺めて、いいな・・・・と思っておりました。

豊かな実りを願う伝統的な麦模様。

単純そうな『麦の模様のガレット・デ・ロワ』も、素敵なデザインなんですよ。さすがだな~と、うっとり。

2018年の日本は、大雪、不作、食材の高騰、流通の麻痺、という、私たちの生活の根底を揺るがす自然界の波に晒されています。持病をお持ちの方や、お歳をめされた方々、妊婦さん、子供達など、この寒さがこたえるのではないかと案じてしまいます。

今日も雪がどんどん積もっています。太陽が恋しいです。庭の土は凍りつき、鉢植えのパンジーは、必死に耐えているようです。

チューリップやパンジー、ビオラは、こうした厳しい冬を越したものが、春に美しい花を咲かせるとうかがったことがあります。場所によっては、お花自体が氷ってしまったようにも見えて心配。復活するのでしょうか。

お野菜も果物も、天然のお魚たちも、この気候のために入手が困難になってきています。輸入物の果物も影響を受けているそうです。漁師さんたちは海がしければ漁に出られません。農家さんも苦労して収穫しても流通がストップすれば、その実りは・・。

願いを込めて、麦のガレット・デ・ロワ、アップします。

豊作を願い、一年の実りを願っていた古の人たちの思いが、今、伝わってくるようです。みんなが願って、日本本来の緩やかな季節の移り変わり(四季)が取り戻せるのなら、そうありたいと思うばかりです。

明日は節分です。どうか、明日を節目に、優しい日差しが戻り、みんなに安心をお授けくださいますように。

過去ブログより:
2018年2月2日記