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祖父が祖母に贈った指輪 

2023.01.01 Sunday

皆様、新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

今日は元旦なので、今夜の夢は初夢となりますね。

ということで、わたしが12月4日の明け方に見た夢のことをお話しします。昨年、2020年のお彼岸の時に壊れてしまった指輪を修理してもらいました。祖父が祖母に贈った品物です。祖父が祖母に注ぐ愛が形となっているものとして、わたしは大切にしてきました。ちょうど指のサイズが合い、レッスンでも身につけていたと思います。

数年ぶりに復活した指輪。そして、今年の12月は祖母の13回忌。その法要の朝に、なんと祖父が夢に出てきました。祖父の元気な姿と声を聞くのは数十年ぶりです。かつて一度だけ夢に出てきてくれましたが、その時はなぜかお経を唱えていて、????という謎の夢でした。今回のはごく普通の幸せな家族としての夢で、幼い頃にとても愛されていた感覚が体に蘇りました。

さらにこの夢には面白い展開があって、というのも、祖母の13回忌でありながら、ご住職に法要のお願いをしている際に、意外にも、祖父と祖母、二人連名でのお塔婆を立てたら、とご提案をいただき、それがいい!!とすっごく腑に落ちるものがあり、12月4日の日曜日に無事に法要のお願いをしていたところでした。

法要のその朝に祖父が夢に出てくるなんて。住職の考えた粋な計らいが天に通じたのでしょう。

祖父と50代前半で死に別れとなった祖母の人生は、心細いものであったと思います。「困っても相談できる人がいない・・・」と口にしていたことを思い出します。そのような中でも、凛として、どこか孤高の人のような人を寄せ付けない部分もありましたが、笑顔が「福の神のようだ」と言われていたり、わたしと二人で銀座を歩くと、祖母の美しさにすれ違う人たちが必ずと言っていいほどに振り返って祖母を見るのがわたしの自慢でした。

心は形を求め、形を心を呼び覚ます。大好きな言葉です。

公式サイトの「コンセプト」のページに綴った文章の根底には、この思いがありました。今となっては、「伝統」にこだわりすぎた文章となっていて、描き直したいな〜と思ったり。

この指輪を見ていると、祖父が祖母をどんな女性として見ていたか、それがわかります。この形に祖父の思いが、愛が詰まっているのだと。だから大切にしたいのです。

とりとめもない話をしてしまいました。どうか今年一年がわたしにとっても、皆様にとっても、幸多き年となりますように。離れていても心が通じていること、わたしは信じています。

        

追伸:物理的なお教室を閉鎖したことでご心配をおかけしてしまったようで、ご連絡をいただきました皆様には、本当にありがたく思っています。卒業されてもわたしの生徒さんはわたしの生徒さんです。なかなか返信ができる体制にまだ整っていないため残念ですが、もうしばらくお時間をください。リニューアルしたわたしをお披露目できる時が来ましたら、またお目にかかりましょう。